Adagioってむずかしい
ソナタの2楽章
今、ベートーヴェンのソナタの2楽章(Op.2No.1)を弾いている生徒さんがいます。
1楽章がへ短調、2楽章が同主調のへ長調です。
このソナタはメヌエットも入れて4楽章構成です。
普通コンサートなどで、ソナタを楽章ごとに、取り出しては弾きません。
楽章ごとの難しさ
でも、子供の時はそれぞれの楽章で勉強することがあるので、取り出して教えることは多いです。
又楽章ごとに、それぞれの難しさがあり、本来は全楽章から作曲者の意図を読み取るべきことは、沢山あるとは思います。
Adagioの意味
Adagioと書いてあると、子供たちは遅く弾くと理解するようですが、Adagioの言葉の中には「幅広くゆるやかに」と云う言葉が、含まれています。
つまり、ただ遅く弾くわけでは無い!・・と云う事です。
幅広く弾くから、よって遅くなる!・・ということです。
この曲は32分音符までの音符が出ていますから、この音符がキレイに表現出来る速さも前提になります。
どこまでを一息で弾きたいか?、同じ音でも次に出てくる和音が違うのに、同じ弾き方で良いのか?、
など、学ぶことは沢山あります。
ベートーヴェンの初期の曲なので、ロマン派のようには弾けませんが、初期の曲にしては、とてもロマンチックだと思います。
生徒さんと一緒に考えて、さあ、次のレッスンではどのように変わっているでしょうか?
とても楽しみです。
ベートーヴェンの初期は、モーツァルトとも違って、和声の構成がとてもロマンチックなので、
音楽の感性を養うのに、とても良い教材であり、弾きごたえのある楽章だと思います。
関連記事
-
-
冬期講習でできること。
強化レッスン 昨日、私が勤務している、教室の冬期講習が終わりました。 受験生や日頃、ここを強
-
-
レッスンが始まります
今日、5日からレッスンが始まります。 今年はR君のレッスンからスタート致します。 皆さん、2
-
-
生徒さんからのお手紙
兵庫県・芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今日はとても嬉しい生徒さんからのお手紙を頂き
-
-
ショパン国際コンクール Live配信
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 10月に入り、昼夜の寒暖差が大きくなってきました。
-
-
桐朋(ポロニア)コンサート
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年ももう、1月の半ばを過ぎました。 そろそろ
-
-
関西桐朋会・京都コンサート
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 私の所属します、 関西桐
-
-
英国王立音楽検定に合格されました。
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年の前期に「英国王立音楽検定」
-
-
ピアノ教則本とピアノ曲の研究
効率良く、ピアノ練習をすすめるには 常に効率よく、ピアノの練習が出来て、進度が早く進めるように、日
- PREV
- フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」
- NEXT
- 例え、短い練習時間でも・・








