ABRSM・英国王立音楽検定
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。
昨年、
ABRSMピアノ検定(英国王立音楽検定)をされている神戸のS先生に出会いました。
私の生徒さんがこの検定を受けたいと言われてのお出会いでした。
とても優しく朗らかな先生でしたした。
詳しくお話を聞くうちに、
小さな時期から、古典派やロマン派、またシュスタコービッチなど、
なかなか弾くことが出来ない作曲家の曲に出会えるのは、生徒さんたちにとっても、
とても良いシステムだと思いました。
グレードテストは4つのシステムから成っています。
「課題曲」「スケール・アルペッジオ課題」「初見視奏」「オーラルテスト」です。
検定のために特別なレッスンをするわけではなく、
どれも普段のレッスンでカバーできるものです。
毎年63万人以上がチャレンジする、世界最大規模の音楽検定です。
英国王立音楽検定協会(アソシエイテッド・ボード)は、1889年に設立され、
音楽の普及と音楽教育の向上を目的とした活動を行っています。
エリザベス女王が後援する主な活動は、音楽検定試験の実施、楽譜や音楽書籍の出版、
器楽の指導者に対するセミナーやワークショップ、演奏会の開催、優秀な学生への奨学金制度など、多岐にわたります。
一貫した審査基準による検定は、120年にわたる歴史と実績を誇り、内容と質ともに、
音楽教育の専門家、生徒、保護者からも高い評価を受けています。
音楽の総合力を評価し、音楽の楽しさ、可能性を広げる検定です。
■受験生の様々なレベルや目的に応える検定です。
音楽を学んでいる方々が、自分のレベルや目的にあったチャレンジが出来るように、様々な種目・レベルの検定と評価のプログラムを用意しています。
検定の中心となるのは、8段階のグレード検定試験です。
他には専門的な学位取得のためのディプロマ検定や、初心者を対象にした合否判定のないプレパラトリー・テストもあります。
■試験を通して音楽を楽しむ検定です。
検定の検定員はプロフェッショナルな音楽家で、検定員に選出されてからも、厳格な研修と試験にパスをした専門家です。
とはいっても、アソシエイテッド・ボードの音楽検定は、厳格に受験者をふるい分けすることが目的ではなく、
検定にチャレンジすることで、音楽の楽しさを認識し、音楽の可能性を広げていくことが大切なことです。
試験と云うより英国(イギリス)の素晴らしい音楽家のレッスンを受けているような検定です。
■音楽の総合力を評価する検定です。
音楽のテクニックだけでなく、音楽のクオリティーに重点を置き、音楽の総合力が評価されます。
そのために受験者には幅広い音楽性が求められますが、メソッドだけにとらわれることなく、公平な評価が行われます。
検定の採点方法は独特で、合格点からプラス・マイナスし、受験者の長所・弱点のバランスを見ながら、総合的な評価がされます。
成績表には受験者への励ましや、今後の指針となるコメントが書き添えられます(英文)。
音楽を始めて半年というキャリアの方から、音楽のプロフェッショナルを目指す方まで、年齢、経験、国籍を問わず受験できるのが、この音楽検定です。
アソシエイテッド・ボードの音楽検定
◆プレパラトリーテスト
初心者用です。
グレード1の前に基本的なテクニックを試す練習曲/課題曲があります。
指がしっかりとして、音程6度(ド~ラ音程)が届くようになったら、受けられます。
5曲を暗譜して、弾きます。
◆グレード1
ピアノを始めて1年以上になった生徒さんが対象。初級レベルのグレードです。
バッハやモーツァルトのメヌエットレベルの課題曲が3曲と、スケール、初見視奏、オーラルテストがあります。
私はブルクミューラーが終わった方、又はソナチネを始めた方に受けていただきたいと思います。
少し余裕がある受け方が良いと思います。
◆グレード2&3
準中級レベルのグレードです。
グレード1を少しずつ進めたグレードです。
ソナチネやツェルニー30番が半分くらい進んだ生徒さんのグレードかと思います。
◆グレード4&5
中級レベルのグレードです。
ソナタレベルのグレードです。
ツェルニー30番が終了して、40番が進んでいる生徒さんが受けられると良いかと思います。
※グレード5は必ず全て終了しなければなりません。
「カノンピアノ」の中学3年生の生徒さんは、グレード5から受験致しました。
やはり、初見視奏は難しかったそうですが、良い成績を頂きました。
私はこのABRSMピアノ検定(英国王立音楽検定)に出会って、
普段からのスケール・アルペッジオや初見視奏は大切だと思いました。
スケール・アルペッジオは私の「カノンピアノ」でも練習して頂いていますが、
システマティックに行っていた訳ではありませんので、
この教材に出会えたことを、とても嬉しく思いました。
一番見逃しやすいのが、初見視奏です。
私の教室では初見視奏を大切にしていますが、
初見視奏としての教材を別にしている訳ではありませんでした。
以前、桐朋学園が出版していた、初見視奏のための教材がありますので、
早速、中学生、高校生に利用しています。
初見視奏は一朝一夕には出来ませんから、毎週1曲を目指しています。
歌は呉暁さんの「才能を育てるソルフェージュ」1曲ずつ、
毎週歌っています。
少しずつ積み重ねることが、大切ですね。
AGRSMピアノ検定は120年の歴史のある英国王立音楽学校のピアノ検定試験です。
また、世界で63万人以上の方が受けられています。
ABRSMピアノ検定のグレード5を終了された生徒さんは、
弾く力があれば、飛び級をする事ができます。
中学3年生の生徒さんは、弾く力がある方なので、
いきなりグレード5を受けられました。
スケール・アルペッジオは私の教室「カノンピアノ」でもしていましたが、
試験では1度に全調を弾かなければなりませんので、
ここでも弾く力が試されます。
1番心配しましたのは、
日頃することがなかった「初見視奏」です。
検定テストまでは、毎週1曲ずつ、かなりハードに「初見視奏」を頑張りました。
そのようなこともあり、やはり
日頃からの、少しずつの積み重ねの大切さ
を改めて感じました。
このABRSMピアノ検定テストは世界で認定されています。
グレード6、7
ツェルニー40番以上のテクニックが必要です。
中上級レベルのグレードです。
バロック、古典派、ロマン派、近現代などの課題曲と、スケール・アルペッジオ課題、
初見視奏、オーラルテストがあります。
グレード8
英国の音楽大学入試にも匹敵する上級レベルです。
ピアノの演奏テクニックを身に付けていることが前提になり、
高い音楽性と音楽表現重視されます。
バロック、古典派、ロマン派、近現代などの課題曲と、スケール・アルペッジオ課題、
初見視奏、オーラルテストがあります。
グレード7を更にクレードアップした内容です。
また曲目課題も難度が上がります。
ABRSMピアノ検定試験を受けるか受けないか?・・は別として、
音大受験をするつもりであっても、趣味であっても、
ピアノを弾くことの目安があるのは、とても良いことです。
また課題曲はピアノの発表会でも弾けるものが沢山あり、
素晴らしさが凝縮した良い課題曲だと思います。
バロックから近現代まで、小さな時から触れるのは、勉強になりますし、
一つの音楽
・・例えばバッハ、モーツァルト、ベートヴェンだけ
に偏らないことは、
大切なことだと思います。
ソナチネやソナタだけに当たると、どうしても偏りがちになります。
教材としても、グレード別になっていますので、使いやすいと思います。
音楽の楽しさ、可能性を広げてみませんか?
http://ameblo.jp/canonpianoyabashi/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
無料体験レッスン大好評受付中
〒659-0074 芦屋市平田町1-29
080-2441-8054
関連記事
-
英国王立音楽検定(ABRSM)試験が終わりました
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 先日の日曜日に、 「英国王立音楽検定」のピアノの試
-
英国王立検定の楽典を始めました。
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 来年の英国王立検定の楽典に備えて、グレード2の楽典
-
ABRSM・英国王立音楽検定の証書
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 5月に ABRSM・英国王立音楽検定のグレード7を
-
今年の英国王立音楽検定
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年の英国王立音楽検定は音楽理論が3月末、実技
-
ABRSM(英国王立音楽検定)に挑戦中
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 Mちゃん、ABRSM(英国王立
-
実技テストから学ぶこと
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 先日、桐朋・茨木教室で ピアノとヴァイオリン
-
ABRSM・英国王立ピアノ検定・グレード8
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 グレード7を好成績でクリアした生徒さん、 グレード
-
英国王立音楽検定に合格されました。
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年の前期に「英国王立音楽検定」
- PREV
- ピアノの練習で育む音脳とは③
- NEXT
- ピアノ公開レッスン