ピアノリサイタル
真っ向勝負!
今日は同窓生のピアノリサイタルに、宝塚のベガホールまで行って来ました。
昔、ピアノのリサイタルでこのホールを使う方が多く、母と良く行きました。このホールを使った「ベガコンクール」があって、今は、生徒さんの演奏を聴きに来たりします。今日もエントランスに結果が発表されていました。
今日の曲目はバッハのフランス組曲、ベートーヴェンのワルトシュタイン、シューマンのクライスレリアーナでした。ドイツものの、しかも直球勝負!真っ向勝負でした。
スゴいプログラム
1番楽しみにしていたのは、シューマンですが、まず、バッハがとても良かったです。ガボットとジーグ、ブラボー!です。音がきれいで、繰り返しの度にトリルの変化や、音色の変化があって、楽しみました。
2曲目がベートーヴェン。ベートーヴェンのワルトシュタインは、有名な曲ですが、有名過ぎて、余り手を出す方は、最近いらっしゃいません。私も何度か弾いてみましたが、ずっと同じ事を弾いているようで、だんだん苦しくなってきた覚えがあります。本当に久しぶりに聴いて、私の恩師の井口基成先生を思い出しました。この方も井口先生に師事されていらっしゃいました。繊細なところと、断言するように決然と弾く所を、巧みに弾き分けていらっしゃいました。
2楽章から3楽章になだれ込む感じの作風が、ベートーヴェンのコレ以前の作品と違いますね。ロマンティックでドラマティックな聴いているだけなら、素晴らしい作品だと思います。自分で弾くには、辛い曲を、難なく弾くすごさ!後半のシューマンが楽しみでした。
休憩の後、待ちに待ったシューマン。この曲はピアノの技巧的に難しく、且つロマン派らしい表現は難関に次ぐ難関。この曲が一つのまとまりのある作品に、仕上がっていたのに、素晴らしい構成力だと思いました。fff~pppまで、またその中の表情が一つ一つ際立って、素晴らしいシューマンでした。
心にしみるプログラムの「ご挨拶」
プログラムに書かれていた「ご挨拶」も素晴らしく、一人のピアニストの岩崎淑先生から「演奏する幸せを続ける様、励まされ準備した」と書いてありました。
演奏することがいかに楽しいかが、身体中から溢れ出た、素晴らしい音に囲まれた時間でした。
ピアノって素晴らしい。演奏出来る幸せ、心にしみますね。
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