倍音を実感
理論上の倍音
私がピアノで音大に行きたいと言いだしたら、突然、楽典の勉強をする羽目になりました。聴音の先生は楽典の本を示して、「勉強してきて!」とおっしゃったんです。自分なりに勉強しましたが、一番わからなかったことが倍音でした。聴音の和声でピアノのオクターブは聞こえにくいのですが、それは倍音のせいなんですよね。楽典の本には、倍音:基音の上方にできる基音の整数倍の振動数の音!・・となっています。こんなこと読んでも、理解だけで、ピアノを弾いていても、良くはわかりませんでした。
実感できた倍音
ところが、2年ほど前からフルートを習い始めて、ようやく実感しました。私の演奏に、先生がフルートで伴奏をつけて下さいます。その時に、お互いの音が振動し合って、「ブ~ン!」と云う音が鳴るんです。これが、その倍音だったんです。管楽器の演奏をされる方はわかり合えるのでしょうか?フルートをしなかったら、理論の上でしか、わからなかったと思います。初めてその音を聴いた時は、驚いて、吹くのをやめてしまったほどです。
旋律楽器も楽しい
ピアノ以外の、何か旋律楽器をしてみたかったので始めましたが、見ているのとは大違い。難しい楽器です。どんなに易しい楽器に、私には見えていたのでしょうね!エマニュエル・パユとか。いとも簡単そうに吹いていますしね。ピアノの方が、指も複雑、音も複雑そうに見えますから。でも、息の入れ方や、息を入れるスピード、楽器の不安定な持ち方、などなど、初心者には、克服するところが、山のようにあります。楽譜は読めても、指がそこにいきません。そのために、イライラしたりしますね。曲によって、私の熱の入れ方も違うものですから。
脳はこんな時に頑張ってくれる
今一番難しいのが、高いパートをピアノで吹くことです。息を少なくしようとして、息の速度が下がり、音が鳴ったり、鳴らなかったり。弱く吹くときでも、息は多くは入れないが、息のスピードは落とさない。息のスピードって解りにくいですが、頑張ってみましょう!
又、形態の違う楽器を練習してみるのは、脳の発達にもとても良いのです(脳の発達のために始めたわけではありませんが・・)。フルートの構え方って、考えていたよりも、不安定で決まらないものです。又、指使いが難しい(順番に並んでいないんですよね。)普段使っていない、脳の場所を使うことになりますから、自ずと脳もいつもと違う場所が鍛えられ、細い伝達の神経を鍛えてくれるに違いがありません。毎日吹いていると、指が覚えてくれます。まあ、脳が覚えてくれるのですが。
なんでも、より複雑で楽しいことにトライすることは、人生においても大切です。ただ、若い時にやっておきたかった、と云う気持ちは否めません。脳もフレッシュですし!
楽しみな、先生との共演
一度ピアノの伴奏で吹いてみるのも、夢ですね。どんなに楽しいことでしょうか。そんな夢を見つつ、先生との倍音共演を楽しんでいます。なんでも楽しまないと、いけませんね。楽しむ方が、絶対に上手くなる最善の方法ですから。それと、毎日少ない時間でも、コツコツとやってみることですね。下手な生徒ですが、先生に感謝して、楽しくやっていきたいと思っています。
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