楽譜から読み取ろう!
楽器を持つと・・
今日は音楽教室でヴァイオリンの公開レッスンがありました。桐朋学園大学准教授の久保田巧先生のレッスンでした。先生は昨年から、教室長になられ、公開レッスンを原田幸一郎先生から、引き継いで下さいました。
今日は教室の生徒さんで、ヴァイオリンを初めて聴かせてくれる方々が多かったので、興味深々で聴きました。ヴァイオリンを持ったら、人が変わったように生き生きと弾く生徒さんや、普段、うるさいくらい騒いでいる生徒さんの神妙な顔を見る事が出来て、意義深かった公開レッスンでした。
ピアノとの、楽器の違い
久保田先生のレッスンは、結構理詰めで、感覚任せではないので、ヴァイオリンのレッスンですが、ピアノの曲想の参考になりました。どちらも違う意味で難しいですね。
以前からブログにも書いていることですが、ピアノとヴァイオリンでは、元々音を出すタイプが違います。ピアノは弾いた時が、1番音は大きく、そして次第に弱くなりますが、ヴァイオリンは弱く弾いても、そこから次第に音を大きくしていく事ができます、案外、この技を使っていない人は多いのでしょうか?
それから、楽器ですね。皆それぞれに自分の楽器を持っていますから、楽器によって、音色も違うわけです。その点では、ピアノは公平な楽器とも言えるのですが、弾き手によって、同じ楽器から、違う音が出るのは、不思議ですね。人間の心や技を映し出している気も致します。
音楽用語
一番ガッカリしたのは、生徒さんたちが、音楽用語を理解して弾いていないことです。作曲家が自分で書いているものが沢山ありますから、曲を弾く前に、ちゃんと調べましょう!
私は小さな生徒さんにも、音楽用語はシッカリと伝えています。まだわからなくても、文字の感じを読み取れば、皆、次第にわかってきます。小さいからわからないと思わずに、小さい時から、ピアノを弾くために必要なことは、その時にはわからなくても、伝えていくことは、必要だと考えています。
作曲家が伝えたいこと
まず、作曲家が、何を伝えようとしているかを知ることは、大事なことですから。そこから始めて、色々なことを考えていくことが、最初にすることです。
その次に、何調かを知って、拍子を見て、音符を読み取る。一つ一つ、読み解く事をしてから、弾かなければなりません。全部飛ばして、いきなり譜読みをして弾き出さないで、是非作曲家の意図を、先に読み取って欲しいと思いました。
今日の曲目は、全てヴァイオリン協奏曲でしたので、ピアノの方は、オーケストラ伴奏!
久保田先生は、「もしこの伴奏がオーケストラなら、あなたの音はオーケストラの音に埋もれて、聴こえないわよ!」と何度もおっしゃいました。5時間の熱血指導でした。
久保田先生、お疲れ様でした。
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