バッハの和声感

公開日: : ピアノの練習, レッスン ,

大切な和声感

バッハのインベンション、シンフォニアは、バッハが自分の子供の、ピアノの練習用に書いたと言われています。

バッハを弾くには、この30曲(15曲ずつ)を弾く事は、不可欠だと思います。

特にシンフォニアは、その後の、平均律の演奏に大きく関わってきます。

それにはまず、2声のインベンションをシッカリと弾いておくことが、近道だと考えています。

2声を弾き分けることは勿論大切なのですが、そのバックに流れる和声感を感じて弾かなければ意味がありません。

インベンションで2声の時から、主調→属調、同主調に上手に転調していきます。

その転調した調の和声も感じて弾くことが、何よりも大切なバッハの勉強だと思います。

クリスチャンの生徒さんが、毎週教会で賛美歌を聴いたり、歌ったりしています。

多分、知らない間に和声感を、養っているんだと思うことがあります。

日本人に難しい和声感

でも、日本人は多くの場合、教会とは全く関係が無いところで生活しています。

だからこそ、せめてバッハを弾く時には、イメージを総動員して、和声感を養って欲しいと思います。

口で説明するのは難しいですが、今はスマートフォン等の便利なツールがあるので、こんなイメージ!・・と私が映像を見せて説明したり、

どんな感じ?・・と聞いて、映像を出して貰ったりします。

それだけではなかなか説明しきれませんが、全く何も手段が無いよりは、マシなのかな?・・と思うことが多々あります。

大切なイメージ

なんでも映像などで出せて、大変な時代ですが、上手に使うと、共通の認識を持つことが出来るので、使い方次第です。

バッハは教会のオルガニストだったので、その感性を持つことは、ロマン派などにも通じることだと考えているので、生徒さんと一緒にピアノを弾いて、音の出し方などをあれこれと考えるのは、とても楽しい練習です。

時々、時間に気づかず、時間をオーバーして、お迎えのお父様をお待たせしてしまいます。

 

 

 

 

 

関連記事

ブルクミューラーの「アラベスク」

兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年も早や12月、「ピアノ・クリスマス会」まで3週

記事を読む

s君

4歳からのピアノ

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 3才の時から待って下さっていた生徒さん 4歳になられて

記事を読む

ピアノ・ドビュッシー

関西桐朋会・ミニコンサート

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 私の所属する 関西桐朋会では、 毎年の総会のあと

記事を読む

ピアノの練習

毎日の積み重ね

ピアノを演奏する!・・と云うこと ピアノを弾いて、暗譜をして、人前で弾く!・・ということは、簡単そ

記事を読む

運動会

運動会の季節

親は必死で・・ 9月の後半になると、運動会、体育祭の季節です。 生徒さん達も土曜日、日曜日は

記事を読む

ピアノ 便利ツール

ピアノに便利なスマートフォン・ツール

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 レッスンのちょっとした時にスマートフォンの便利なツールが

記事を読む

ロイヤルアカデミー

ロイヤルアカデミーのグレードテスト

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 生徒さんで 英国ロイヤルアカデミーのグレードテスト

記事を読む

sakamoto

坂本龍一

思いがけず! 作曲家の坂本龍一さんが、中咽頭がんと云う病気で、活動を一時中断されました。 テ

記事を読む

7月28日発表会

初めての発表会

暑中お見舞い申し上げます。 暑い日が続きます。 芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。

記事を読む

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」レッスン室

レッスン室の温度調整

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年の夏は大変暑かったですね。 (まだ夏の途中

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


  • ブログ 音大受験 英国王立音楽検定 音ギャラリー スタインウェイ よくあるご質問 生徒さんの声 マイベストプロ
PAGE TOP ↑