ポリーニのショパンのエチュード
若い人も、ポリーニ
高1の生徒さんに「誰のショパンのエチュードが好き?」・・と聞いたら、迷わずに、「ポリーニ」との名前が返ってきました。
こんなに若い人でも、ポリーニが好きなんだ!・・とビックリしました。
「ランランやキーシンもイイけど、やっぱりポリーニが1番好きです。」とのことでした。
ポリーニの隅々まで磨かれたピアノの音は、不滅です。
巨匠たち
私が学生の頃は、今の巨匠達がショパン・コンクールで次々と出てきた頃でした。
ポリーニ、アルゲリッチ、アシュケナージ・・
アルゲリッチのショパンコンクールでのエチュードの録音を聴いたことがあります。
弾く前に大きく息を吸って、弾き始める!
そんな息づかいまでが、録音されていました。
それから一気に弾く。
ポリーニとは正反対の、野性味を感じました。
パッションです。
ポリーニにそれが無いかと云うと、それは違う。
静かな闘志をたたえた感じがします。
アシュケナージがショパン・コンクールで2位だった時に、1位だったのが、ハラシェビッチです。
当時、レコードで、ハラシェビッチのショパンのプレリュードが出ていました。
この曲が、うっとりする程、でも、サラッと甘い響きでした。
友人と「ステキ~」なんて言っていたことを、今でも思い出します。
ハラシェビッチは1位に満足したのか、1位に押しつぶされたのか、その後は全く、その名前を聞かなくなりました。
本当に残念です。
1方で、アシュケナージはピアノの演奏に、又指揮者としても、大活躍しています。
ピアニストを夢中にさせる、ショパン
私達、ピアノを弾くものは、ショパンのエチュードの楽譜を前にして、当たり前のように弾いていますが、実際にこの楽譜を書いたショパンって、どんな人だったのでしょう。
ロマン派!・・と云われる時代(自分をロマン派なんて思わなかったでしょうが)、孤独に満ちていたり、喜びが全面に出たり、悲しく佇んでいたりと、色々な人間の面を曲にしたショパン。
ポリーニの演奏を聴くと、ショパンだ!・・といつも思うのです。
若い人から、ポリーニの名前を聴いて、ポリーニのショパンの演奏に、しばらく浸りたいと思いました。
関連記事
-
発達障害とピアノ ②
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 「発達障害」の事を知れば知るほど、 グレーゾーンの
-
今年の英国王立音楽検定
兵庫県芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今年の英国王立音楽検定は音楽理論が3月末、実技
-
ピアノを弾くときの脱力 ボディーマッピング①
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 今回から少しシリーズにして、アレクサンダー・テクニッ
-
12月の体験レッスン
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 12月に入ると、アッという間にクリスマス、お正月、
-
関西桐朋会・新人演奏会
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」の矢橋高子です。 私の所属しております「関西桐朋会」では、
-
ピアノ・デュオの楽譜
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」です。 発表会を計画して、沢山の曲の中から、 生徒さん個々
- PREV
- お盆なので!?
- NEXT
- ベルリン・フィルの野外コンサート